蛹

雨に打たれている窓の裏側で
へばりついてる何もかもを脱ぎ捨てて
蛹のままでは動けないけど
グッバイ　やがて星になるまで
風の強い日　足跡はじきに消え
鳥が何か啄んでは何処かへ鳴いている
涙堪え悲しむあなた方の姿も
時が経ち　いずれ皆　忘れていくでしょう？
溶けて消える　今も昔でも
溶けて消える　跡形も残らない
蝉の声が　今にも聴こえそう
いつの日にか　生まれ変わると幻想
もう一度生まれても不死鳥にはなれやしない
夜の空を羽ばたくモンスターになれたら
あと少し　あと少し
立ち上がる姿を思い出している
空になった器を　みんな抱えてる
目指した未来　確信には程遠い
振り切った心を　持て余している
グッバイ　そうして光へ向かう
知らない事を　良いことにしては
不明を嗤う　したり顔したワイドショー
心震わす言葉　手形付けて集めて
妖怪が　手柄のように　笑顔を振りまく
静かに歌う　誰も聴いていない
静かに歌う　跡形も残らない
伸びた髪が　気にならないぐらい
走っている　何処までも何処まででも
キリのないゴールなど　見当も付かないさ
これが何かと聞いて　誰が返事するのか
許しても　許さなくても
繰り返した自分を笑い飛ばすのさ
銀色のキラキラ　似合わないねなんて
言わせきゃいい　どうせすぐにも忘れるさ
いつだって言葉に　惑わされてる
グッバイ　そうしたい　これからの事
もう一度生まれても不死鳥にはなれやしない
夜の空を羽ばたくモンスターになれたら
あと少し　あと少し
立ち上がる姿を思い出している
雨に打たれている窓の裏側で
へばりついてる何もかもを脱ぎ捨てて
蛹のままでは動けないけど
グッバイ　やがて星になるまで