ハート・イン・ブルー

甘い毒ふくみ交わす徴笑み
ふれ合う指先気取らぬ誘い
グラスを掲げてくるりとかわす
長夜をしのぐただの戯れ合い

気がつけば獨り闇の中
しるべなく深い迷い道
けれど見上げればそこにはいつも
魂照らす揺るぎない光

堅く堅く堅く
淡い想い青いドレスに包み
あなたの腕の中私は
ただひと振りの氷の刃になる

拒んだその手を不敵に引かれ
さらわれるまま刻むステップ
巧みなリードに身をまかせつつ
肩越しの目はどこか醒めてる

逃げるようにめぐる輪を離れ
よるべなく密かなため息
けれど胸の奧そこには今も
心震える永遠の響き

熱く熱く熱く
淡い想い青い炎に焦がし
あなたの手のひらで私は
ただ一閃の鋼の軌跡になる

まっすぐにただまっすぐに
凜として翔けぬける意志
戸惑いの霧つらぬいて
輝きの蒼穹彼方の理想へ

堅く堅く堅く
淡い想い青いドレスに包み
あなたの腕の中私は
ただひと振りの氷の刃になる